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深澤直人
仏壇らしい仏壇とは何だろう。
京仏壇は人々が思い描く仏壇のイメージの中心にある。
伝統も歴史も宗教も、それを作り込む技も、
すべてその中に包括されている。
しかし人々の生活様式が変わり、
京仏壇は日常生活から遠のき、
かわってインテリア仏壇や家具調仏壇と称されるものが
多く登場した。
このプロジェクトは今までにない新しい仏壇を提案するものではない。
むしろ仏壇らしさのエッセンスを抽出し、伝統の技を生かし、
現代の生活様式に適するサイズや要素を見いだす試みだった。
蒔絵と漆の卓越した技を核にして、
仏壇のアイコンを見失わないようプロポーションに配慮し、
単純な箱の中に須弥壇が浮いているかのように見える
構造を見いだした。
できるだけ単純な構造によって、使い手の様式や思いになじむ
自由度を持たせようとした。
深い黒の中に静かな奥行きを持たせたミニマルな仏壇は、
長い歴史と伝統から途切れずにつながっている。




文化の集約として買って欲しい「壇」 京蒔絵師・下出祐太郎氏による「壇」の解説


コンパクトで、今の住居形態にあった形ですね。黒一色には、つきつめた究極感があります。漆の黒というのは単純明快であって深さがあります。他の黒ーカーボンブラックや塗料では表せない漆の黒の美しさを感じていただけると思います。


現代の生活の中で接している様々なデザインのものと違和感のないシンプルさがあります。仏壇ではあるけれども生活に溶け込んでいくデザインだと思います。 イメージ


イメージ なにをもって仏壇とするかという問いに答えたすばらしいコンセプトがここにあります。仏像を入れることが厨子であり、仏像を乗せる台が仏壇であるということですから、仏像がないときになにをもって仏壇とするかということになるわけですが、「壇」ではそれを空間としたわけです。仏様を戴く空間、先祖を祀る空間。だから須弥壇が浮いているわけです。


須弥壇に施した蒔絵は、京都迎賓館の会談室の飾り台と同様のプラチナを使用したものです。これは不変の象徴であり、最高級の気品を持ったプラチナを巻きぼかしという技法を用いて、須弥壇の稜線が浮かび上がるという効果を持たせました。特注のプラチナの平目粉をひと粒ずつ下地漆で塗り、漆を塗り、木炭で研ぐという作業を繰り返し、鏡面仕上げしています。 イメージ


イメージ 深澤さんのこだわりであるすべての厚みが20mmに統一された美しさが素晴らしいですね。京都の職人ならもっと華奢なものを作ってしまうところを、この厚みが絶妙のプロポーションをみせています。


壇 / デザイン:深澤 直人
■ 仕 様
寸 法 :   間口(巾)30×奥行き25×高さ50cm
重 量 :   9kg
■ 価 格:本漆仕上げ / 1,550,000円

※価格は税込価格になります。
※手づくりですので納期に約1ヶ月半〜5ヶ月程要する場合があります。 お申込時に御確認ください。


深澤直人 Profile
1956年山梨県生まれ。多摩美術大学卒業。2003年Naoto Fukasawa Designを設立。
代表作に無印良品のCDプレーヤー(ニューヨーク近代美術館永久収蔵品)、携帯電話「Inforbar」「neon」。
B&BITALIA、Driade、Artemide、Danese、Boffiの他、ドイツ、北欧など多数の作品を手がける。
米国IDEA金賞、ドイツif賞金賞、英国D&AD金賞、毎日デザイン賞、Gマーク金賞、第5回織部賞など受賞歴は60賞を超える。


下出祐太郎 Profile
11955年京都府生まれ。
同志社大学文学部卒。
経済産業大臣認定伝統工芸士・京蒔絵師。
下出蒔絵司所3代目。即位の礼や大嘗祭の神祇調度蒔絵や、第61回伊勢神宮式年遷宮御神宝蒔絵を手がける。 国立大学法人京都工芸繊維大学伝統みらい研究センター特任教授、京都伝統工芸専門学校教授、京都市芸術新人賞ほか受賞多数。 京都迎賓館、会談室の飾り台「悠久のささやき」等を制作。


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