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planning ミラノ・サローネへの道

Mission.2 2004/03/06

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京工芸デザイン・コラボ2003 Design & Craft Award


審査員の声


ジャーナリスト 松山 猛 氏

阿部和美さんの本を飾るフレームは、美術書を飾るのにいいと思います。ただフレームに京都の香りが欲しい。僕は一個買いますよ、実用品として。
範聖爾さんの漆スツールは、デザインがシャープできれいです。國友佳子さんの竹障子はタペストリーやブラインドとしても使えそうですね。和紙だけでもいいと思います。和紙ののれんみたいなものとしても面白いんじゃないでしょうか。
大野篤子さんのOTAIKO-chairは椅子のお茶会とか、外国人受けしそうですね。モダンな感じもするし、ラブチェアとかいろいろ展開できそうで面白い。南さんのコートハンガーは漆でやると価格が高くなるとか、コートの重量に耐えられるかとか問題はありそうですが、シンプルでいいデザインだと思います。小高さんのWAVEは小さなテーブルをなどオプションをつけても面白いですね。
全体に思ったより、いいものが集まってきました。これまでの伝統工芸品は、さっぱりしたものがないという印象をもっていたので、京都からの新しいデザインとして発信できれば楽しみです。(談)


審査風景 審査風景


(株)BSフジ常務取締役 平井 誠信 氏

西陣織のネクタイは、サッパリしたデザインになると西陣織会館に来る人は買わないんです。伝統工芸品は、ライフスタイルと共に提案しないと、理解されるのがむずかしいと思います。
僕は東京に住む人がマンションに暮らして、おしゃれと感じるものを選びました。
脱京都、アンチ京都でもいいから、ニューウェーブが京都から出たぞっていう感じがしないと、伝統工芸は発展しないという意味も込めてのセレクトです。
マンションの壁やコーナーをどう飾るかというのは結構問題なんです。いいものがない。フラットテレビを置きたい人が、部屋を飾るセンスで使えるものが欲しいんです。
阿部和美さんのフレームは、ライフスタイルの提案としても良いと思います。土佐道子さんの照明は、床に置くとつまんないけれど、壁に掛けると面白い。加賀武見さんのアイデアも面白いインテリアだと思います。鈴木さんのテレホンスクリーンは、パブリックスペースの提案ですが、家においてもいいような感じです。(談)


審査風景 審査風景


京工芸プロデューサー/蒔絵師 下出 祐太郎 氏

伝統工芸は製造産業だった頃の、ものづくりの精神が昔のまま残っているものです。素材的には天然素材、技術は手仕事。京都では千年以上のものづくりの歴史の中で、それが単に製造技術であるだけでなく、システムとしての意味を形作ってきました。
今回の応募作品には、そういったことを踏まえずに考案されたものが多かったように思います。その意味では、工芸についての知識のなさが目に付きました。単に伝統的なものだから、あるいは付加価値を高めるためだけに漆を使うというような考え方もその一つです。漆を使って何を表現したいのか、なぜ漆でなければならないか、といったことが感じられないということです。
多くの作品はCGで創られているために完成品のイメージが明快で、わかりやすく良かったと思います。けれども実際に制作していく上ではいろいろと問題が生まれるだろうと予測されました。興味深いものもありましたが、工業製品に近いというか、工業製品として製作された方が適しているものも多かったように思います。
今回の作品を拝見して、工芸の本質とは何かを考えさせられるいい機会になったことに感謝いたします。自戒も含めて、京都の工芸は手仕事の良さを生かしたところに発展の可能性があるということを再認識させていただいた次第です。(談)


審査風景 審査風景


Kyo-Kogei事務局より

全国から数多くのご参加をいただき、誠にありがとうございました。審査員の皆様に選出していただいた作品はすべて試作させていただこうと奔走いたしましたが、椅子など木工品のいくつかは、一品生産を主とする京都の工芸界では製作コストが高くなりすぎて実現しないものがありましたことをお詫びいたします。
工業的な量産を前提にしないと適切なコストにならないもの、販売計画が明確でないとの理由から協力を得られないということもありましたし、選出されたものの類似品がすでに市場にあるという指摘を受けたものもありました。こうした反省点を踏まえて今後の活動に反映させていきたいと思います。
今後とも、皆様のご指導、ご鞭撻、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。


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