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が ん ば れ 工 芸 家
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========================================================2003/05/01===

■ 今週のコラム 「ミラノサローネ2003」
和紙クリエーターの福嶋秀子さんが訪れたミラノサローネ2003の報告をお届けします。
当NPOが出展した「Eco-Arredare」も含めて、
はじめてのミラノサローネの印象を書いていただきました。

サローネレポート

ミラノサローネという”うわさ”を聞いて初めて訪れたミラノの晩は、
サローネ4日前の静かで落着いた夜でした。
サローネ前日、各地でレセプションが始まり、
だんだん時間も早送りになりだした頃、
訪れたMUJIの会場はモダンアートの世界につつまれていました。
中央にブロック状態で置かれたPPのボックスはいつもと違う表情を見せ、
壁面に収められたステーショナリーはコレクションボックスのようでもあり、
コラージュのようでもあり。 
そして視界に広がる途方もなく大きなポスターは、MUJIのコンセプトを
会場にいる様々な国の人達へわかりやすくシンプルに伝えていました。

初めてのミラノ、初めてのサローネを少し理解し始めた頃、
友人達に連れられてミラノ市内のレセプションに向かいました。
ところどころにライトアップされた会場。
招待状を握り締めてひしめき合う人達。
つめたい風に顔を凍らせながら、テンションが少しずつ上がっていきました。
時間とともに夜が濃くなってきた頃、driadeのレセプションへと向かいました。
会場に足を踏み入れると、そこには古い伝統ある石の建物の中に、
デザインされた新しい素材とかたちのものが微妙なラインを交えて
調和しているようでした。 日本からの12時間の渡航が少し短く感じられました。

サローネ初日4月9日(水)のフィエラ会場、
9号館ではアートに近いデザインされた家具が次から次へと展示されていて、
半日があっという間に過ぎていきました。
可能性やパワーのある会場は見る人も見られる人も新鮮な気分にさせてくれる。
そんな感じでした。

午後から市内に戻り軽く食事をとった後、
友人に連れられてミラノ市内のインテリアショップを訪れました。 
ミラノに到着してから5日目。街の色にも慣れはじめた頃、
だんだんミラノにあるインテリアショップが
日本にあるインテリアシップと違うことに気づき始めていました。
少しずつ色の違う石で敷き詰められた道路。頑丈で上品な石の建物。
ミラノの街全体がインテリアのようであり、ショップのようでもある。
B&Bは、そこに持ってこられたものではなく、
自然にそこから始まったんだという感じでした。 
ミュージアムのようなカッシーナでは、
見ていてまるで自分が雲の上を歩いてるような、
そんな不思議な気分にさせてくれました。
最後に訪れたアルマーニ・カサはどこか東洋的で、どこかヨーロッパ的で。
昔の自然の素材が持つ上品で贅沢な風合いを
丁寧に時間をかけて今ある生活の中に連れてきたような印象でした。

サローネ2日目はイーストエンドスタジオでの”Eco-Arredare”でした。
見なれた和紙や竹の素材がいつもと少し違った仕上がりで
贅沢なスペースに置かれていました。
定番のポーズではなく、ある意味個性を抜き取った自然の建具は
広いスペースに置かれて、また違った魅力が引き出されていました。 
その後は、とても1日では見きれないフィエラのイベント会場を
ただただひたすらに楽しみながら、まわり続けていました。
なごやかな夕食の後は友人に連れられ、
その日最後のエキジビジョン会場へと急ぎました。
少しはずれたところにあったそのエキジビジョンは、
まるで絵本にあかりを灯したような幻想的で自然体の心地よい空間でした。 
クローズの時間を過ぎていたことと、
友人の親しい人のエキジビジョンだったこともあり、
最後にゆったりとくつろぎながら作品を楽しめました。

イタリアに住む友人と行動を共にしていて気づいたことは、
彼らにとってもサローネは特別な期間であるということ。
そして、たった1週間の滞在で
ミラノは住んでみたい国になりました。


■ Kyo-kogei事務局からのお知らせ

・「Eco-Arredare」展についてはhttp://www.kyo-kogei.netで紹介しています。
・京都新聞に毎週月曜日掲載されている「暮らしに生きる京の伝統工芸」。
4月21日付では、京蒔絵の下出祐太郎氏のミラノサローネ出展作が紹介されています。
京都新聞のHPでは見ることが出きないのが残念です。

・あなたの情報を投稿してください。
→ kyoto@kyo-kogei.net

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