心を正し静かに、ろうそくと線香をそっと仏前に供える。そんな和の伝統的な行為そのものを現代的に表現している。「あかり」を灯すという行為が、多くの場合スイッチ(あまり見栄えのしない)やコンセントの抜き差しで行われており、趣がなく興ざめである。そこで、そのon/offの行為そのものをデザインできないかと考えた時、前述した和の伝統的な行為とそれが結びついた。2本の棒を差す穴が開けられた箱に、棒を奥まで差し込むとその先端のライトに「あかり」が灯る。使い手が棒を差すことにより灯るので”サスライ(差すlight)”と命づけた。ベースの箱を極めてシンプルにすることで、差すという行為をより際立たせた。サスライのスイッチは使い手の行為そのものであり、使い手はそのインターフェイスとなり器具に積極的に加わることになる。